「海外旅行をしたいけど、英語ができないから不安…」
こんな悩みから、海外旅行を躊躇する人もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、英語が話せなくても海外旅行はできます。
現に、英語を話せなくても世界各国を旅する人や、毎年のように海外旅行を楽しむシニアもいます。
海外旅行では、歴史、文化、その土地にしかないもの、異国情緒あふれる非日常など、日本では味わえない貴重な体験ができます。
英語が話せないだけで、海外旅行を諦めるのはもったいないです。
海外旅行の思い出は、お金には代えられない一生涯の宝物になります。
本記事では、英語に自信がなくても海外旅行できる理由、海外旅行を満喫するコツを紹介します。
英語ができなくても海外旅行できる理由
まず、英語ができなくても海外旅行ができる理由を2つ紹介します。
観光だけなら高度な英語力はいらない
海外旅行で英語を必要とする場面は、空港、ホテル、ショッピング、食事、観光などで、お決まりのフレーズで対応できる場面がほとんどです。
大きなトラブルに巻き込まれない限り、中学レベルの英語で用が足ります。
英語が通じない国もある
英語が第一言語でない国では、定番の観光地では英語が通じますが、ローカルな場所に入ると通じない場合もあります。
英語を話せる人が少ない国も多いので、ボディーランゲージや翻訳アプリを頼りに旅行をするという場面はたくさんあります。
英語ができなくても海外旅行を満喫するコツ7つ
英語ができなくても海外旅行はできるといっても、看板や案内が読めず、言葉が通じない国を旅するのを不安に感じる人もいるでしょう。
ここでは、英語が話せなくても海外旅行を楽しむコツを紹介します。
パッケージツアーを利用する
一番安心安全な方法です。
パッケージツアーは、渡航地、日程、宿、食事、交通、観光地などすべて決められた企画旅行です。
通常添乗員が同行し、出発から帰国まで至れり尽くせりサポートしてくれます。
海外旅行初心者や、細かい手配は全部お任せしたい人におすすめです。
今人気のクルーズ旅行は、英語に自信がない人におすすめの旅行スタイルです。
現地オプショナルツアーに申し込む
交通、宿だけがセットになった、自由行動メインのフリープランにする方法です。
パッケージツアーより行動に制限がないため、自分好みのこだわりある過ごし方をしたい人に好まれます。
日本語が話せるガイドつきの現地オプショナルツアーや、日本語ガイドorドライバーの観光タクシーをチャーターすれば、言葉の心配はいりません。
また、空港とホテル間の送迎がついたものもあります。
英語ができる友人や家族などと一緒に、フリープランを楽しむ人もいます。
世界中のオプショナルツアーを日本語で予約でき、日本語スタッフによるツアーを現地で提供するVELTRA(ベルトラ)のような業者を利用するのもおすすめです。
日本語が通じる国を選ぶ
昔から日本と親交があり、往来が頻繁な国は、日本語が通じることもあります。
- ハワイ
- グアム
- サイパン
- 台湾
- 香港
- 韓国
- フィリピン
- タイ
- バリ島
これらの国は、日本の旅行代理店、日本人向けツアーが豊富で、日本語を話すスタッフもいます。
メインの観光スポットは日本語の案内や、看板があることが多いです。
漢字圏の国では、漢字からおおよその意味を推測できますね。
ジェスチャー・指さしで伝える
観光に関する場面なら、カタコトの英語、身振り手振り、指さしでほぼ伝わります。
例えば、レストランメニューに写真がなければ、店内で食べている人のメニューと同じものがほしい、というしぐさをします。
地図や会話集の文を指さしてもいいでしょう。
筆談を使う
紙に、文字や絵、図などの必要事項を書いて伝える方法です。
例えば、電車や地下鉄を利用する場合は、出発や到着の希望予定日、目的地、枚数を紙に書いて見せます。
翻訳アプリを活用する
翻訳アプリを使って海外旅行ができる便利な時代になりました。
旅行番組や国内観光地でも、双方が翻訳アプリを使い会話しているのを目にします。
リアルタイム翻訳対応のもの、カメラで文字を読み取り日本語に翻訳してくれるものまであります。
スマホ1つが、さまざまなシチュエーションの一助になります。
AI翻訳機ポケトークのレンタルサービスも便利です。
アプリは、音声認識精度、対応OS、通信環境(オフラインで使用可能か)などを確認し、使いやすいものを選びましょう。
出発前に、使い方に慣れておくとスムーズです。
どのアプリも、基本は無料、iPhone、Android両方に対応しています。
最低限の英語表現を覚える
アプリや手持ちの会話集で、スキマ時間に勉強しておきましょう。
パターンを覚え、使うときに単語を入れ替えるだけです。
想定される場面
- 日本出国
- 機内食の注文
- 入国審査
- 税関
- 両替
- ホテル
- レストラン
- 公共機関の移動
- 買い物
例文の中から1文でよいので、覚えやすいものを選ぶと負担が少ないです。
英語書籍を多数出版する、デイビッド・セイン氏による「何もしないまま出発日になってしまった人の 機内で一夜づけ海外旅行英会話」(主婦の友)は、空港からトラブルまで、目的別の場面が網羅されており、わかりやすい構成です。
コンパクトサイズなので、機内に持ち込み一夜漬けで覚えたり、持ち歩いたりするのに最適です。
緊急事態発生時にどうする?困ったときの対処法と対策
英語ができない人が一番心配なのは、トラブルなどで英語が必要とされる場面に直面したときではないでしょうか。
旅行中に起こりうるトラブル
- 事件、犯罪、詐欺
- 交通事故
- 発病、ケガによる受診や入院
- 所持品、所持金、パスポートなどの紛失
- スリ、盗難、窃盗
- 災害、戦争、テロ、ストライキ
事前に、外務省ホームページの海外安全情報、旅行会社スタッフ、ガイドブック、現地在住の人が発信するSNS、ブログ等で、国のあらまし、旅のヒント等の情報収集をしておきます。
YouTubeでも、現地のリアルな情報が発信されています。
いざというときは、添乗員、近くにいる日本人、ホテルやショップのスタッフに頼るなど、あらゆる手段を使いましょう。
偶発的事態に備え、3つの対策を講じておきましょう。
緊急連絡先の確保
添乗員同行ツアー中も、添乗員が同行しないタイミングやはぐれる可能性もあり、緊急時の連絡先の確保は必須です。
- 添乗員の連絡先
- 現地代理店
- 行程表に記載された緊急連絡先
- 海外旅行保険のサポートデスク
- 日本語対応可能な医療機関
- 日本大使館、総領事館の連絡先
日本大使館や総領事館は、海外在住、旅行中の日本人の保護や援助が業務です。
日本大使館・総領事館の対応事項
- 弁護士、通訳手配の助言
- 医療機関の情報提供
- 警察、保険会社への連絡の助言
- 緊急事態時の退避支援
大使館と聞くと敷居が高く感じますが、海外での生活や旅行等全般での困りごとに対応しており、気軽に頼れる強い味方です。
いくつかの日本語対応連絡先を控えておきましょう。
知人や親戚を訪ねがてらの旅行でも、はぐれたときの対処法や連絡先を確認しておくと安心ですね。
海外旅行保険への加入
外国で医療機関を受診すると、多額の医療費を請求されます。
気候、風土の異なる海外で、急な発病、持病の悪化、事故、ケガなど予期せぬ事態に遭遇することがあります。
旅行前に健康診断を受ける、歯の治療を済ませておく、体調管理をしておくなどの対策も有効です。
所持するクレジットカードが海外旅行保険付帯の場合は、何が、どれくらいの範囲カバーされるのか確認しておきます。
- 携行品損害
- 治療費
- 救援者費用
- 賠償事故
- 24時間日本語サポートデスク
カードの種類により補償内容は異なります。
内容を確認し、不足部分があれば、保険会社の海外旅行保険を併用するとより安心です。
安全対策
安全な国に住む日本人は、外国でスリなどのターゲットになりやすいといわれます。
カフェやレストランで席確保のためにカバンを置く、鉄道や航空機の待機中に横の席にカバンを置く、チケット購入手続きなどのため足元に荷物を置くなど、無意識にやりがちな行動は大変危険です。
海外では、ほんの少し目を離したスキにカバンがなくなっていた、気がついたらバッグのファスナーが開いており、財布を抜き取られていたなどという話も聞きます。
日本は、置き忘れた財布が戻ってきたと驚く外国人がいるくらい性善説が成り立ちますが、外国は違います。
所持品管理をしっかりする、暗くなってからの1人歩きをしない、危険な地域へ足を踏み入れないなど、基本的安全対策を守りましょう。
また、現地の慣習・風習の知識があると、地元の人に親切にしてもらえたり、トラブルを回避したりできることもあります。
言葉が通じない分、文化の違いから思わぬ勘違いを生むことも。
「郷に入れば郷に従え」といいます。
旅行者として、現地の人に敬意を払うことも快適に旅行をするポイントです。
英語ができなくても海外旅行は楽しめる?できなくても満喫するコツを紹介!のまとめ
事前の情報収集、必要最低限の英語を覚える、そして時にスマホなど文明の利器の力を借りれば、英語ができなくても、海外旅行は楽しめます。
笑顔、挨拶、お礼の言葉など、人としての礼節をわきまえた人のことは、親身に耳を傾け、わかろうとしてくれます。
スマホの方が正確で早いですが、現地の人に道を聞いてみるのも旅行を楽しむヒケツです。
旅の醍醐味は、買い物や観光地巡りだけでなく、現地の人との対話を楽しむことでもあります。
「言葉ができないから聞くのが恥ずかしい…。」と思うかもしれません。
でも、旅行中の外国人にカタコトの日本語でたずねられたら、教えてあげたいと思いますよね。
勇気を出し、話しかけてみましょう。
海外旅行の流れをつかみ、英語でコミュニケーションが取れるようになってくると、旅が一段と楽しくなりますよ。
旅のたびに英語力が上がるのを実感できると「もっと現地の人と会話を楽しみたい!」と、海外旅行が英語学習のモチベーションになり、本格的に勉強に取り組むきっかけになるかもしれません。