「長文問題が制限時間内に解ききれない…」
「長文の文字数に圧倒されてしまう…」
と悩んでいませんか?
この記事では、英語長文の苦手を克服するための勉強法や、おすすめの教材などを解説していきます。
英語長文が苦手な原因
英語長文を難しく感じる主な原因は3つあります。
語彙力、文法知識の不足
学生時代に学習した語彙力、文法知識だけでは足りません。
長文を読むためには、語彙力だけでなく、文法、構文などの言語構造の知識が欠かせません。
「返り読み」をしている
日本の学校では通常、英文を最後まで読み後ろから和訳するよう指導されます。
英語と日本語は遠く離れた言語関係にあり、語順が異なります。
- 英語:主語 動詞 目的語 例)I like apples.
- 日本語:主語 目的語 動詞 例)わたしは りんごが 好きです。
英語長文を日本語の語順で前後に行き来して和訳していると、時間がかかる上、大意をつかめず混乱が起きてしまいます。
学習時間の不足
日本人が世界的水準レベルの英語力を習得するのに2,000時間以上は必要とされています。
学生時代に費やした時間を加味しても、スラスラ読むレベルにするには、さらに勉強する必要があります。
英語長文が読めるメリット
英語長文を読む力は長文問題で高得点を取れること以外に、2つメリットがあります。
最新情報が手に入る
インターネット上の情報は50%以上が英語で発信されていると言われています。
日本に住んでいれば日本語の情報で不自由はありません。
しかし、最新情報の多くは英語で発信されており、それが日本語に翻訳されるまでタイムラグがあります。
自力で長文を読めれば最新情報をいち早く手に入れられます。
リーディング以外の技能も上達する
長文がスラスラ読める人は、長文を英語の語順のまま日本語に訳さず読み進めています。
よって、長文を読める人は英語を聞いたときも語順のまま処理できるため、リスニング力も高いです。
1語1語日本語に訳していたらついていけなくなりますが、聞いた順に英語のまま処理できれば聞き逃しが少なくなるでしょう。
また、多読でインプットした語彙、表現をアウトプット(音読、英会話、英作文)する訓練をすれば、スピーキング、ライティングも上達します。
インプットとアウトプットをバランスよく行えば、4技能全てが育まれます。
- インプット(受容)=リーディング、リスニング
- アウトプット(発信)=スピーキング、ライティング
英語の長文読解力をつけるための効果的な勉強法
英語長文の勉強法を、4つのステップで解説します。
基礎英語を身につける
まず中学、高校レベルの語彙力、文法知識を見直しましょう。
高校レベルまでの力があれば、ある程度の長文に対応できます。
語彙力が高ければ高いほど、長文を読むのに有利。
スラッシュリーディングのトレーニングをする
スラッシュリーディングとは、英文を/(スラッシュ)で区切り、語順通り頭から一方通行で読む方法です。
ネイティブはこのやり方で英文を読んでいます。
スラッシュリーディングの訓練をすると、リスニング、速読の力がついてきます。
- 前置詞の前
- 接続詞の前
- 関係代名詞・関係副詞・関係疑問詞の前
- 現在分詞・過去分詞の前
- 主語が長いとき、動詞の前
- カンマの前
例) We talked/about global warming/in social studies class.
あまり厳密でなく、ざっくり区切る感じでOK。
ここで、わからない単語、構文などがあれば確認しておきます。
大切なのは、日本語に訳すプロセスを踏まず、英語のまま順に読むよう意識することです。
音読する
次は、スラッシュリーディングした文章を音読します。
スラッシュで区切った場所で止めながら、音源を真似て音読します。
発音、音の変化(音の連結、欠落など)、イントネーション、リズムをできるだけ音源と同じように発話するよう意識しましょう。
この方法で音読を反復すれば、ネイティブに近い発音に近づき、会話もスムーズに。
ただやみくもに音声だけを真似るのでなく、意味も意識して音読すれば、語彙、表現が記憶に定着しやすくなります。
もし、差しせまる試験対策があるなど時間に余裕がない場合は、音読を省いてもよいですが、先を見すえた総合的英語力を身につけるにために、ぜひ踏んで欲しいステップです。
多読する
スラッシュリーディングに慣れてきたら、多読に入ります。
多読は、「大量のインプットができる」「読むスピードが上がる」という2つの効果があります。
次項で、おすすめの教材を紹介するので参考にしてください。
英語長文の勉強におすすめのサイト4選
多数あるサイトの中から、ここでは楽しみながら使えるものを4つ紹介します。
600 Free ESL Short Stories from New York City
600 Free ESL Short Stories from New York City:初〜中級レベル
英語の初級者から中級者向けに書かれた音声付多読用サイト。
1話150語ほどの物語が500話以上収録されています。
日常の出来事がメインのため、日常会話の学習ができます。
VOA Learning English
VOA Learning English:初~上級レベル
アメリカ政府が発信する「Voice of America」が英語学習者向けに編集したニュースサイト。
初級、中級、上級の3つのレベルごとにコンテンツを選択できます。
サイトは全て英語なので、サイトを利用するだけでリーディング力が鍛えられます。
The Japan Times ST オンライン
The Japan Times ST オンライン:初~上級レベル
日本の英字新聞The Japan Timesが発信する英語学習者向けサイト。
短めの英文、音声、単語や文法の解説付きで、初心者でも読みやすいです。
英字新聞版の利用には無料会員登録が必要です。
Nippon.com
Nippon.com:中~上級レベル
ニュースほか、日本についての多彩なジャンルを紹介するサイト。
日本語、英語、中国語、フランス語など7か国語に対応しています。
長めの文ですが、幅広いコンテンツと映像がアップされています。
日本のことを英語で説明する勉強がしたい人におすすめです。
英語長文の勉強におすすめの無料アプリ3選
無料アプリでの学習は場所を選ばず、すき間時間を有効活用できます。
ざっくり英語ニュースStudy Now
ざっくり英語ニュースStudy Now(音声、解説付):初~中級レベル
国内外の文化、ビジネス、スポーツなどさまざまなカテゴリーのニュースを配信。
適度な長さの文なので、すき間時間にサクッと読めます。
News in Level
News in Level:初~上級レベル
英語学習者向けにニュースを発信するアプリ。
1つの記事を、3つのレベルで読めます。
レベル1は中学レベル、レベル2は高校レベル、レベル3は一般ニュースレベルです。
Smart News
Smart News:中~上級レベル
国内外のニュースを配信するアプリ。
基本は日本語ですが「WorldNews」や「英語学習」のタグを追加したり、好きなジャンルの表示を自分仕様にカスタマイズしたりできるのが特徴です。
1記事が長めなので、長文を読む練習になります。
英語長文の勉強をする際のポイント
英語長文の勉強を、効果的に進めるためのポイントを紹介します。
楽しみながら読める英文を見つける
「試験のため」と興味のないものを読んでも、楽しめませんよね。
しかし、自分の好きなことを知るためなら、動機付けがあります。
興味関心のあること、仕事に関係すること、映画化された本など、背景知識が理解を助けてくれる読み物がおすすめです。
レベルに合った英文を読む
自分のレベルより少し下のレベルのものを選びましょう。
辞書を引かなくても8割程度わかるやさしいものがいいです。
多少知らない表現があっても、推測で全体を解釈できるくらいが目安です。
毎日続ける
1日5分、1日1記事でいいので毎日読むようにしましょう。
通勤通学の時間、家事の合間など、すき間時間に勉強を組み込めばムリなく継続できます。
読んだらカレンダーにシールを貼るor〇をつけるなど見える化すると、がんばった証を残せます。
もし合わない、飽きたと感じたら違う読み物に切り替えましょう。
全部読むことに固執せず、いろいろ試行錯誤し自分が楽しめるものを見つけてください。
英語の長文を勉強するにはスクールもおすすめ
長文読解をはじめ、英語学習はやることが多くあるので、効果効率的に学習するにはスクールで学ぶのも1つの手段です。
いろいろなスタイルのスクールがあるので、自分にあった方法で英語の学習を始めてみてください。
コーチングで確実に実力アップ「ライザップイングリッシュ」
学習状況を毎日報告し、コーチからフィードバックをもらえるので、モチベーションを保ちながら効率的に力を伸ばせます。
返金保証、点数補償制度があるので、一度やってみよう!くらいの気持ちで申し込めます。
勉強の仕方がわからない、1人では挫折してしまうという方は「この◯か月は集中して勉強する期間」と決めて、ライザップイングリッシュで英語に時間を費やしてみましょう。
日本人講師から学ぶオンライン英会話「ワールドトーク」
いきなり外国人講師と会話をするのは不安という方は、日本人講師のレッスンを受けることをおすすめします。
日本語まじりの英語で会話ができたり、勉強の仕方を相談できたりと、日本人講師だからこその安心感があって、楽しく学べます。
ワールドトークでは事前にやりたい内容の要望を出せるので、個々のニーズに合わせてオーダーメイドのレッスンが受けられます。
365日受講し放題「ネイティブキャンプ」
様々なオンライン英会話がありますが、レッスン・教材・システムの質、コスパが圧倒的に優れているのがネイティブキャンプです。
レッスン受け放題で、事前予約制ではなく、受講しようと思った時にすぐに受講できるので、忙しい人でも続けやすいです。
とにかく会話の機会を多く持ちたい、量をこなしたいという人におすすめです。
資格取得に強い「KIRIHARA Online Academy」
KIRIHARA Online Academyは、TOEICと英検の資格取得に特化したオンラインスクールで「指導経験豊富な日本人講師のレッスン+自主学習」でスコアアップを目指せます。
良心的な価格で2か月間の短期集中のコースなので、手軽に入会できます。
短期集中のカリキュラムで正しい学習方法を学べ、レッスン終了後の自走力もつきます。
英語とプログラミングスキルが身につく「Kredoオンラインキャンプ」
英語とともに役立つスキルを身につけたいと思ったら、英語でプログラミングを学ぶのがおすすめです。
今の時代、英語とプログラミングのスキルを得られれば、キャリアアップやキャリアチェンジの機会が広がります。
Kredoオンラインキャンプでは、フィリピン人エンジニアから英語でプログラミングを学べます。
平日毎日リアルタイムレッスンなので挫折率が低く、英語漬けの環境に身を置けるので、自宅にいながら留学の体験ができます。
英語長文の苦手を克服!スラスラ読めるようになるための勉強法とは? のまとめ
英語長文の勉強法や、おすすめのサイト、アプリなどを見てきました。
最初は読むのに時間がかかるかもしれません。
でも、楽しみながら英語に触れていたら、いつの間にかスラスラ読めるようになっていた…となるよう多読を習慣にしてみてください。